気管支喘息のこと

* 気管支喘息とは?
  空気の通り道である気管支がアレルギーなどで炎症を起こし過敏になり
  何かの刺激で腫れて気道が狭くなり呼吸が苦しくなる慢性の病気です。
  気管支喘息は常に症状があるわけではなく、時間や体調、ストレスなど
  で強い発作が出たり症状がなかったりします。

* 症状は?
  何かのきっかけで急に息苦しくなり「ヒューヒュー」「ゼーゼー」といっ
  た音=喘鳴が出る発作をおこします。また慢性的な咳、痰だけの人もいま
  す。発作には自分でもわからないくらい軽いものから入院が必要な重症な
  ものもあり、大きな発作を起こしたことがある人は注意が必要です。

* 治療は?
 発作を起こさせない薬と発作時に症状を控える治療のふたつがあります。
 ・発作予防薬として
  吸入ステロイド薬(炎症を抑える薬の吸入薬)
  内服薬(気管支を広げる、炎症を抑える、アレルギーを抑える、痰を抑える、
  漢方薬、など)
  ネプライザー(気管支を即効的に広げる薬を細かい霧状にして吸う)
 ・入院治療 上記方法で改善しない人は点滴や酸素吸入の必要があること
  もあります。

* 喘息との違いは?
  咳喘息は慢性的に咳が続きます。風邪から続発することが多く、2、3週間
  から1年以上も咳が続くこともあります。喘息との違いは喘鳴や呼吸困難を
  ほとんど伴いません。喘息に進展する場合もあるので早めの治療が必要で
  す。

* 生活の自己管理
  アレルギーの傾向が強い方は環境整備が重要です。室内の清掃や布団な
  ど寝具の管理(ダニ対策)、ペットの毛が原因の方は住環境の工夫が必要。
  また季節や天候で症状が出る場合もあり注意が必要です。食事や喫煙も
  コントロールを悪くする要因となることも。寝不足やストレスも症状を強くする
  要因となることもあります。主治医に特に注意する点を聞いて、自己管理を
  してください。

                         H24.2.20 A

<加藤>

2012年02月20日