ピロリ菌と胃・十二指腸漬瘍のこと

ピロリ菌とは?

・ピロリ菌はヘリコバクター・ピロリとも言い、胃漬瘍などの病気に かかわる菌として感染者の胃の中に生息します。

・胃には強い酸(胃酸)があるため通常の菌は生息できないのですが、 ピロリ菌は自信の周りをアルカリ性にする酵素を持っているため、 胃酸を中和し胃の中でも生きていけるのです。

ピロリ菌の感染とは?

・はっきりとはわかっていませんが、口からの感染(経口感染)が原因だといわれています。

・上下水道が十分に普及されていなかった世代での高い感染率から、衛星関係との関連が 考えられています。

感染の予防は?

・現代の衛生環境での感染率は低いため、普通の生活をしていれば それほど心配することは無いと思われます。

ピロリ菌の起こす病気は?

・胃・十二指腸漬瘍の発生、再発、治りにくいなど鯨飲がピロリ菌に関連していることがわかっています。

ピロリ菌を除菌?

・薬は服用することでピロリ菌を退治する方法を「除菌療法」といいます。
血液検査などでピロリ菌の感染を確認したうえで行われます。
医師から指摘されたお薬を指示された日数、必ず服用します。
治療終了後、4週間以上経ってからピロリ菌の再検査を行います。

ピロリ菌の検査方法は?

・内視鏡検査(胃カメラで胃の組織を採取)
※尿素呼気試験(検査用のお薬を飲み、息を検査用のパックに吹き込む)
※抗体測定(血液を採取してピロリ菌に対する抗体の有無を調べる)
・使用抗原測定(便を採取)
                 ※当院で行える方法


胃・十二指腸漬瘍の原因はピロリ菌だけではありません。
お酒やたばこ、ストレスも一因です。
また、ピロリ菌に感染している人全てが除去しなければならないとも 限りません。
ご自分にあった方法を医師と相談して頂けたらと思います。

医師の指示通り薬を服用すれば80%は除菌に成功します。

<加藤>

2011年05月15日