逆流性食道炎のこと
逆流性食道炎とは?
強い酸性の胃液や胃で消化される途中の食物が食道に逆流してしまい、
食道が炎症を起こし、びらん(粘膜がただれる)や潰瘍ができてしまう
病気です。
症状は?
・胸やけ・胸部違和感や不快感・喉の違和感や声のかすれ・腹部膨満感
・吐き気・過度のげっぷ・食事中や後、横になったり前屈したときに喉
や口に胃酸が逆流する、など。
原因は?
過飲過食、喫煙、飲酒、ストレス、消化不良、など。
食道裂孔ヘルニア: 元々腹腔内にあり、食道の裂孔した部分より胃の
一部が胸腔内へ出てしまう疾患のこと。この疾患が原因で逆流性食道炎
を引き起こしてしまう場合も。
検査は?
内視鏡検査:上部消化管内視鏡(胃カメラ)を口か鼻から入れモニター
で食道の粘膜を観察し、ぶらんや潰瘍がないかを確認します。
** 当院では胃カメラ検査を行っていないため、実施している機関をご紹
介します。まず診察を行ったうえでのご紹介になりますので、胸やけ
などの症状を詳しくお話下さい。**
治療は?
生活習慣の改善が必要です。
食事に関しては胃酸の逆流を起こしやすい食べ物を減らす、脂肪分やたん
ぱく質の多い食事を取り過ぎないように。また胃酸を増やしたり胸やけの
症状を悪化させることのあるチョコレートやケーキなどの甘いもの、唐辛
子やコショウなどの香辛料、みかんやレモンなどの酸味の強いもの、消化
の悪いものは量を減らすようにしましょう。
食後3時間くらいは内容物の逆流がおこりやすいため、食後すぐ横になっ
たり、寝る前に食事をとるのは避けましょう。
喫煙も悪化の原因です。禁煙に取り組みましょう。
** 当院は禁煙外来を行っています、ご相談下さい。**
薬の服用。
生活習慣の改善だけでは症状を完全になくすのは難しいため、それと合わせ
て薬による治療も必要です。症状がある場合は早めの治療をお勧めします。
2012.8.23 A
<加藤>