慢性肝炎のこと


慢性肝炎のこと。

肝細胞の一部が壊れて肝臓に炎症が起こることを「肝炎」と言います。
主な症状は、発熱、黄疸、全身の倦怠感などがあります。
肝炎は、急激に起こる「急性肝炎」と6ヵ月続く「慢性肝炎」に分け
られます。

主に肝炎ウイルスに感染して起こりますが、薬剤やアルコールが原因
になることもあります。

慢性肝炎の多くは肝炎ウイルスを持っており、B型とC型肝炎が多く
見られます。

慢性肝炎は急性肝炎に比べて症状が軽く、気付かないままに進行して
癌になる可能性があります。肝癌の多くがウイルス性肝炎が原因と言
われています。ウイルス性肝炎が急性肝炎から慢性肝炎に、さらに肝
硬変に進むと、それをもとにして肝癌を生じることに。

C型肝炎は急性肝炎の多くが慢性肝炎に進み、感染して数十年後に肝
癌になる可能性があります。B型肝炎は成人して感染した場合、急性
肝炎を起こして慢性化することはありえませんが、母子感染の子供の
場合には保菌者となって数年たってから慢性肝炎を起こし、肝癌が発
症する可能性があります。

B型C型共に、急性肝炎の時にきちんと治療して慢性化させないよう、
また慢性肝炎になっても肝硬変にならないよう、医師と相談しながら
しっかりと治療をしていくことが必要です。

        2012.12.13   A

<加藤>

2012年12月13日