甲状腺機能障害のこと。
甲状腺はどこに?
首の前面、のどぼとけのすぐ下にあります。正常な甲状腺は柔らかいので外から
触ってもわかりませんが、腫れてくると手で触ることができ、首を見ただけで腫
れているのがわかる場合もあります。
どんな働きを?
甲状腺は食べ物に含まれるヨウ素を材料にして甲状腺ホルモンを作り、血液中に
分泌します。甲状腺ホルモンは体の発育を促し、新陳代謝を活発にする働きがあ
ります。活動するために必要なエネルギーを作り、快適な生活を送るためになく
てはならないホルモンです。
甲状腺ホルモンが多くなったり少なくなったりすると、全身に様々なつらい症状
が現れ、原因がわからない体調不良や疲れがたまった状態が続きます。
甲状腺ホルモンに異常があると思われる症状は?
多い場合:甲状腺機能亢進症
疲れやすい、だるい、汗が異常に多い、暑がり、動悸がする、手足が震え
る、食欲旺盛、イライラする、かゆみがある、口が渇く、眠れない、微熱
が続き、息切れがする、髪の毛が抜ける、排便の回数が増える、眼球が出
てくる、など。
少ない場合:甲状腺機能低下症
疲れやすい、だるい、汗が少ない、寒がり、脈拍数が少ない、顔や全身が
むくむ、甲状腺が腫れる、体重が増える、気力がない、皮膚が乾燥する、
声がかれる、眠たい、物忘れしやすい、動作が鈍い、髪の毛が抜ける、便
秘、筋力が低下する、など。
* 上記症状が4つ以上当てはまるものがあったら、一度検査を *
甲状腺機能の検査方法?
甲状腺機能は血液検査で甲状腺ホルモンの量、甲状腺刺激ホルモン(TSH)を
測ることで調べることができます。甲状腺ホルモンを調整するために脳から送ら
れる伝令が甲状腺刺激ホルモン(TSH)です。TSHは血液中の甲状腺ホルモ
ンのほんの少しの変動も敏感にキャッチして甲状腺ホルモンの量を一定に保つよ
う支持しています。
他に、超音波検査、CT、MRI、など。
しこりがある場合は、甲状腺腫瘍が疑われます。多くは両性(腺腫)ですが、悪性腫
瘍(癌)の場合もあり、早めの診察が必要です。
* 当院では血液検査、超音波検査を行うことができます。ご相談下さい。*
2013.4.9 A
<加藤>