帯状疱疹のこと

** 帯状疱疹のこと **

一生のうち5~7人に1人が帯状疱疹になると言われています。命にかかわる
ことはほとんどありませんが、特徴的な症状である「痛み」があり、苦痛と不
安のため精神的につらい思いもします。

* 原因は?
子供の頃にかかった水ぼうそうのウイルスが体内の神経節に残ります。水ぼう
そうにかかった人が皆、発症するわけではなく何らかの病気、過労、老化など
に伴う体力低下が発症の原因になります。

* 症状は?
体の片側(神経節の神経にそって)チクチクピリピリといった痛みが起こり、
しばらくするとその部分が赤くなり、小さな水ぶくれが集まったようにでき、
2~3週間で黒いかさぶたとなり、3~4週間でかさぶたが取れて治ります。

* 治療は?
帯状疱疹のウイルスが増えるのを抑える薬を使います。一般的には内服薬です
が、重症の場合は点滴をすることもあります。また水ぶくろの部分に塗り薬を
使います。

帯状疱疹はできるだけ早く治療を行うと、その分だけ治りも早くなります。神
経節での発病になるので治った後でも痛みだけ残る場合もあるので、その痛み
を残さないためにも早めの治療が必要です。

* 合併症に注意を。
帯状疱疹は顔面や頭にできる場合もあり、目に感染すると視力障害を起こした
り、顔面神経の麻痺を起こしたりすることもあります。

帯状疱疹はワクチンを接種していると発病を抑制できると言われています。
もし発病しても症状は軽くてすみます。

          ** ワクチンのお勧め **
当院では50歳以上の方に帯状疱疹の予防として「水痘ワクチン」をお勧めして
います。当院へご相談ください。

        2013.10.17  A

<加藤>

2017年04月02日